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       No.198 リゾとソッリーゾ

バス停前にウインカーを点滅して停止した車、

そこから降りた高校生らしき一人の少年は、どうやらバス時刻を確認している様子です。

各学校が新年度を迎えるこの時期によく見る光景です。

学校関係の新年度に合わせて、バス時刻も "冬時間"と命名されて変更されます。

9月初旬は日中もカーっと暑くなってまだ海水浴にも行くことが出来たのですが、

10日あたりからぐっと気温も下がって朝晩涼しく、、、

いや寒くなってきて外出する時は何を着ていくべきか、随分迷ってしまいます。

各種講座の募集のお知らせも、色々目にとまります。

各種ダンスやヨガスクールのそれに混ざって、空手やカンフーなんかもあるんです。

9月の我が家のカレンダーは「書き込み」が多くなります。

各地で開かれる収獲祭の日程の確認のためでもあります。

同じ時期にあちこちで様々なイベントが開かれるので、

うっかりするともう終わっていた、ということがよくあるのです。

実は一つ行きたかったりんご祭も既に終了していました;;; 

 

サンティーナ叔母さん夫婦が毎年行く、

グルーモロデッレアッバデッセ / Grumolo delle Abadesse のリゾット祭、

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私達も行ってみることにしました。

グルーモロデッレアッバデッセはヴィチェンツァ県にある人口3700人の村、

ヴェネツィアのマルコポーロ空港から西へ約70キロ、

ここで美味しい米が栽培されています。 

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リゾットデアバデッサはその昔、秋の収獲を祝うために用意されたご馳走です。

現在の近代的な農業機械と違って、その昔は手作業で、

しかも収獲された米を運ぶのは馬車でしたから、

その収獲が全て終わった時の喜びはひとしおことだったでしょう。

農家の人達が振る舞っていたリゾットがこのお祭りに進化したのです。 

 

実はこのレシピを知っているのはごくわずかなコックさんのみ。

4年前、テレビで活躍する人気有名シェフがこのイベントに訪れてこっそり探ろうとしたけれども、

地元コックさん達の「厚い壁」にはばまれて、あばかれなかった、というエピソードも。 

 

グルーモロ デッレ アッバデッセは、ヴィチェンツァとパードヴァ間にある小さな町/村、

ここで既に1500年代から修道士によって米が栽培されていました。

テズィナ川から流れる (その昔は物資の流通経路であって、馬車がその脇の堤防を貨車を引いていた) 澄んだ水、

地理的に流通にポジティヴであったこと、そしてまたヴェネツィア貴族が貿易の危機を迎えた時に、

出入荷物資の需給に密接な関係であった地域であることに改めて「気がつき」

そこを開拓して行った、それらが全て合わさって、今日のここの米に発展したという歴史があります。

現在では、1600年代の半分以下の120ヘクタールになってしまいましたが、

この歴史ある品種はまだ現役なわけです。

ヴィアローネナーノという品種がここの米で、米粒は小さめ、

調理の過程で水分をよく吸うのが特徴のために、

美味しいブロードを吸わせるのを必須とするリゾット作りには、最適なお米だと言う訳です。 

 

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SLOWFOOD協会のプレシデにも認定された、イタリアの6種類の歴史ある品種の一つ。

昨今は地球温暖化の影響を受けて、農業を営む人の苦労は絶えません。

だからこそ、農家の人達に感謝を忘れずに、米や食べ物を粗末にせず、

美味しく頂きたいと改めて思います。

見なれたとうもろこし畑と通り過ぎて、

たまに田んぼを見つけると「ハッ!」と胸がときめくのは、

やっぱり正真正銘の日本人であるんだなあとつくづく思います。

米はイタリア語では「リゾ」と言います。

因みに笑顔は「ソッリーゾ」、言葉遊びみたいでしょ?

米を食べて笑顔で健康、というキャッチコピーいかがでしょうか。

ちょっと時代遅れ?

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            No.197 老舗の革命 

 

 9月に入って随分気温も下がってきました。

とんぼが、とうもろこし畑脇の用水路の水面を低く飛んでいるのを見かけました。

ご近所のワイン用の葡萄畑ももうすぐ収獲を迎えそうです。

またいつも産みたて卵をいただくスペディータさん宅のひよこ達も、

随分と大きくなって母鶏の後ろをついて回ります。

8月にトレッキングしたヴァッレ ガルデーナでは

「雪が降った」と、ニュースで報道していました。

この気象の変化にビックリです。 

 

イタリアの9月は「始まり」の月でもあります。

町の文房具屋さんだけでなく、スーパーの中にも特設コーナーが設けられて、

色鮮やかなリュックサックや筆箱がズラリと並びます。

小学校に入学する子ども達は各々好みの大きなリュックを背負って、初登校するわけです。

保育園はもうすでに始まって、学校関係は13日(水)から新学年が始まります。

いつも思うのですが、どっぷり3ヵ月のバカンスに浸かった子ども達は、

いつものリズムを取り戻すのに1ヵ月はかかるだろうなあと。

それを承知の先生方も大変です。 

 

今年の夏も色々なことがありました。

そんな中、日常生活に密着した話題でずっと書きたかったこと、それは「保存瓶」についてです。

日本ではボルミオリロッコの名前で知られているようです。

この老舗の硝子製品会社は、時は遡って1800年代半ば、

ガラスアートの衰退から立ち上がる為に立ち上げた企業で、

エミーリアロマーニャ州にある、フィデンツァという町が出発点のようです。 

硝子製のデミタスカップやワイングラスもあるのですが、

何と言ってもイタリアでは保存用のガラスジャーは誰にでも知られた存在。

舅も毎年恒例の自家製トマトソースの保存には、必ずこのメーカーのを使います。

サイズもバリエーションに富んでいて丈夫、しかも、お値段も安い!

まとめて購入する人がほとんどなので、こんな風に大胆に陳列されています。

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他のメーカーがどんどんコピー商品を出すほどです。

別にこのメーカーから '賄賂 'をもらっている訳ではありませんが、

もう何年も前からこれについて書きたいと思いつつ時が過ぎて、

ちょうどあるきっかけがあったので、今回書くことにしました。 

 

少し涼しくなったとある日曜日、久しぶりに夫と自転車でアンナ叔母さん宅へ。

薪のキッチンストーヴを愛用するアンナ叔母さんは80歳、

ついこの間まで、お裁縫もやっていました。

我が家のクッションや暖簾も作ってもらって随分お世話になりました。

行く度にいつも叔母さんから何かを教わります。

主婦の知恵、今回はこの保存瓶の利用法の一つ。

畑の採れたてパセリを直ぐに瓶に入れて冷蔵庫で保管すれば、

1週間は新鮮でみずみずしさを失わない、というのは去年の学習!

今回は、多めに作ったスープやミネストローネの出来たてをすぐ瓶に移し、

その直後に蓋をきちんと締めて、キッチンに放置。

自然に冷めるまで待って、それから冷蔵庫で保存するというのです。

これも1週間は持つというのです。

これ知りませんでした、目から鱗です!

アンナ叔母さんが使っていたのもこのメーカーのもので、サイズはかなり大きなものでした。

冷凍してそれを解凍し食べるというのは、時間も要するし味も落ちる、

これから温かいスープを飲む季節になってくるし、

これなら一度作ってしかも二度食べられる、作る方にとってもとても助かります。 

 

ところで、これまではクラシックな黄金色の蓋のみの販売でしたが、

今年は 'ニュース'がありました。

たかが蓋されど蓋、今年はちょっと素敵なデザインも仲間入りです。

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お洒落な雑貨屋さんというより、町の金物屋さんといった方が正しい、

たまに行く店、そこで発見しました。

取っ手が付いた瓶や、ストローが刺せる瓶等も、続々入荷です。

些細なことですが、こんなところに、この企業の'革命'を感じました。

歴史ある老舗メーカーが、新商品を開発してそれを販売するというのは、

中々そう簡単にはいかないだろうといつも思うのです。

ちょっとひんまがった物の見方ですが、この新商品を手にした時、そんな事が頭をかすめました。

ここ数年、イタリアのレストランではこのような保存瓶を使って

ティラミスや冷たいデザートを提供するのが流行しています。

ちょっと目先が変わって素敵です。

先日、我が家でパッタイパーティーをした時に、

マンゴーやパッションフルーツを保存瓶に入れて下準備をしておき、

デザートタイムの時にジェラートを入れてお出ししたら、結構人気でした。 

叔母さんからもらった大量のプルーンを砂糖で煮たり、

ズッキーニをピクルスにしたり私の"実験"は今年も実行されました。

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成功したかどうかつまり、美味しいかどうかは数ケ月後、開封してのお楽しみ。

保存棚には、舅が作ったトマトソースも整然と並べられています。

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その数は今年も更に増えました。

次回の帰国の際には、自家製味噌を作る日本のいとこに、お土産で持って行こうと思います。

器用ないとこはお裁縫が好き。

空になった保存瓶に刺繍糸を入れて棚に飾ったりして、再利用するんだろうな、きっと。 

 

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           No.196 コピーじゃない

 

新婚旅行で初めて日本を訪れたあのお二人は、無事帰国の途に着いたようです。

オープンしたばかりの「ガンダムベース東京」にギリギリセーフで行くことが出来て、

ガンプラもゲットしたようで、こちらも胸をなでおろしております。

この新婚さんが広島に滞在中の時、日本語で書かれたメニューの写真が送られて来て

"SOS" を求められました。

もし一緒なら、コテコテの居酒屋にお連れしたい所ですが、

どうやら二人は洋食屋さんに辿り着いた様子。

それでもメニューには枝豆や鶏の唐揚げという

ビールに欠かせない定番のものがありましたので、それをお奨めしておきました。

初めての日の出いずる国への旅行はいかがなものだったのか、興味津津であります。 

 

こちらイタリアはと言いますと、とうもろこし畑は刈り取りがほぼ終わって、

道路に大きな影を作っていたそこをそよっと風が吹きます。

季節の変わり目を感じるけれども、日中はまだまだ暑いです。

今年の夏も屋外イベントが各地で開かれましたが、夏の定番はと言うとコンサート、

しかも予定もしていなかったビックリ仕掛けがたまにあるので、

それがまた嬉しいものです。

屋外レストランが2ヵ月にも渡ってオープンしているとある町のイベント、

マッシモの友人に奨められちょっくら出掛けてきました。

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町の中心となる教会前の広場にはいわゆるイタリアンなビアホールスタイルの

木製のテーブルと椅子がズラっと並べられ、

5、6店舗のレストランがテントを張ってそこで営業します。

メニューがレジの前に掲示され、そこで会計を済ませたら、

自分の番号が呼ばれるまで待つのです。

肉中心のレストラン、魚中心のレストラン、ピザもあります。

テーブルは何処に座ってもオッケー!その晩食べたものはこちら。

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その夜は、思ってもいないサプライズがありました。

食事を済ませた後ブラリと歩いていたら、コンサートの準備をしているではありませんか!

「ちょっと様子を見てみようよ。」と、またまたこちらもテント営業のバールでモヒートを買って

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マッタリと飲んでいたら、もうすぐ始まりそうな気配。

時計は午後9時半を回っています。

私達は、いや誰もコンサートチケットは持っていません。

誰もがその屋外コンサートを楽しめるのです。

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いつもは町の人達が通る普通の道路と広場が交差する場所、

そこで本格的なライトと共に、お腹にグッと響く力強いドラムの音で、演奏が始まりました。

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U2のコピーバンドです。

「えっ?!コピーバンド?!」などと、ちょっとうわの空で反応しちゃあいけません。

バンド名は "Velvet Dress" 。

コピーバンドと言うとどうも軽々しく聞こえるけれど、そうじゃない!

マッシモに言わせると歌い方も仕草もまるでボーカルのボノと瓜二つだそうです。

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このバンドは皆イタリア人、ボーカルのレオナルド氏は2015年のトリノのU2のコンサートで、

何と「本物」のボーカル、ボノ氏と一緒にステージに上がって歌ったそうです。

その時の映像はこちら; 

https://www.youtube.com/watch?v=O9QyYgXPBww 

 

こういうスタイルのコンサートはイタリアの夏の夜には欠かせない

一つの定番メニューのようなもので、

機材も本格的なもの、いや本物!コンサートスタッフは

皆お揃いのTシャツを身にまといこれが結構皆さん楽しそうに働いています。

で、我々観客はというと、始終スタンディングですが、これが疲れ知らず。

みなノリノリで手拍子したりリズムに合わせて踊ったりと屋外ならではの雰囲気。

小っちゃい子ども達はこんな様子。

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このバンドのボーカル、レオナルドさんやバンドメンバー、彼らの歌と演奏からは

音楽に対する愛情と敬意が熱意が伝わってきて、力を貰ったような

夏のまさに "熱い夜"でした。

それにしても、しっくりと当てはまる言葉が見つからないなぁ、、、

コピーバンドじゃなくて、何と言えばいいのだろうか。

アンコール曲が終わった後は午前0時を過ぎていました。

 

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        No.195 アルプスの星 

「長い岩」の名の通り、縦に長いサッソルンゴは標高3181メートル。

その山をまっすぐに眺められるポジションに惚れて宿をとった。

私達はヴィアフェッラータの経験者ではないし、山登りの達人でもない。

でも何度か訪れるうちにすっかりドロミーティのファンになってしまった。 

初めてドロミーティに誘われた時は、「えっ?山?!」とその名称も知らず、

知識もヘッタクレも無い単純な発想でちょっと毛嫌いしていた訳だけれども、

今では夏になるとドロミーティでトレッキングをしたくなる軽い '病'にかかってしまった。

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正直余り乗り気でなかったそんな私達をファンにさせたその魅力とは?

折角のバカンスで何故わざわざ長い道のりを歩くのか?

のんびりホテルでまったりしていればいいのに?

ジャグジーとかプールに浸かって? 

 

到着した翌日は雲一つ無い快晴!

パッソガルデーナに宿をとり、そこから見上げるチールグランデ方面へトレッキング。

そこは既に標高2200メートル、上を見上げて夫が「ほら、頂上を見てごらんよ!人が見えるぞ。」と。

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今回は忘れずに持って来た望遠鏡を覗くと見える見える!

シチュエーションは逆なのに、我々の方の足がガクガクしてきそうだ。

写真を撮りながら、見事な景色を堪能しながらマイペースで登って行くので、楽しいトレッキングだ。

上から降りてくる人達と挨拶を交すのがこれまた清々しい。

結構飼い犬を連れてトレッキングする人も多い。

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登山靴を履いた犬?! "長靴を履いた猫"と何だかダブってしまった。

とっても勇敢な姿にグッときた。

たまに小さい子どももいる。

「偉いなあ~!」とつい声をかけてしまう。

下りは登ってくる人に「もう少しだから、頑張って~!」と又、声をかける。 

 

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翌日はグルッポディセッラの一部を、前日の倍の6時間近く歩いた。

ゆっくりゆっくり、、、。

おかげで写真の枚数が膨大な数になった。

おやつ用にリュックにしのばせておいた桃がこれまた美味しかったなあ。

滝が力強く流れていて、その水音が涼しさを与えてくれる。

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うわっ、カモシカ?!

野生のを見るなんて初めてか?

ちょっと胸がドキドキした。 

 

山の宿に宿泊する人達はほとんど連泊するので、自然と顔見知りになる。

食後、サロンで寛ごうと二人で座っていたら、

一組のご夫婦が「ここにご一緒してもいいですか?」と尋ねてきた。

勿論、大歓迎だ。

72、3歳ぐらいかと思いきやご主人は今年85歳を迎えるとおっしゃっていた。

バリバリの現役だ!

若い!!

私達のように毎回、興味本位で宿を変えるカップルや家族もいるが、普通は常宿があって

「また、今年も戻って来たよ~。」と1週間から10日間の滞在となる。

このご夫婦はもう随分昔からの常連客で、この辺りにとても詳しい。

あのコースはいいわよ、とか、7月に来ると花がもっと綺麗だよ、とか色んなことを教えてくださる。

おまけに旅好きと来たもんでお互いの会話が弾む。

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そこへまた違うファミリーも加わり、そしてホテルのオーナーも会話の中に入って来た。

これが山の宿泊のいいところだ。

アットホームなので、尚更寛げるというものだ。

2時間位はあっという間に過ぎてしまう。

夏とは言えど、夜の気温は5、6度なんていうこともあるので、

宿の中でこうしてたわいもない話をしてまったりと時間を過ごすのもいい。

おまけにありとあらゆる生きた情報が入って来るので、それをきっかけに

「じゃ、また来なきゃね。」と魔法にかけられる。

街へ出ればショッピングも出来るし、夏の夜はジャズコンサートや様々なイベントが開催される。 

 

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自生している大好きなスカビオサを見つけたり、前日歩いたコースを下界からマジマジと見上げて

「えっ?あんなところを歩いたの?」とちょっと自信を持ったり、

また山ならではこそ美味しいハーブの香りが強いパンを食べたり

「ワクワクとキラキラ」が回りに沢山転がっている。 

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イタリア語で"アルプスの星"と呼ばれているエーデルワイスも咲いていた。 

イタリア人ファンも多い、アニメ: アルプスの少女ハイジが

ひょっこりと姿を現しそうな景色にいつまでも見とれていた。

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          No.194 旅は道連れ世は情け 



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先週は本当に暑かった!

車の温度計は何と40度を越えていた。

おかげで、八百屋さんから買って来てカットして容器に入れて、

冷蔵庫で冷やしておいた西瓜が美味しいの何のって。

4月に苗を植えた紫人参も見事に、、、と言いたいところだが、思っていたほど育ちが悪く、

いや育て方が悪く、それでもピクルスにしてみたいと考えているところだ。

夏野菜を保存する「ひと仕事」をするのは盛夏ならではのことだ。

暑いのはどうも苦手だが、この季節だからこそ出来ることはやってみたいと思う。

どれどれ、試してみよう。 

 

このところ友人へは「じゃあ、旅行楽しんで来てね!」のメッセージ送信が頻繁になる。

正にバカンスが旬だ!

カラーブリア州にある実家へ車で帰省するリータちゃんファミリー。

ご主人が運転する車に浮輪もスーツケースも全て積んで、片道11時間、

随分と長旅だけれど、小さい子どもがいると車での移動が一番いいらしい。

ましてや2週間の滞在ともなれば余計だ。

夫婦でタイへ出発したラウラちゃん、初めてのアジアの国で色々興奮している様子が、

写真と共にメッセージが現地から送られてくる。

私がちゃっかりリクエストした「美味しかった食事の写真」もちゃんと送ってくれる。

お願いしたスパイス、見つかったかな?

帰って来たらパッタイパーティーをしようと約束してある。

土産話を聞きながら、シンハービールで乾杯しよう。

周りが出発ラッシュになるとこっちもソワソワしてくる。

6月初旬に学校関係は年度修了となり、子どもたちは3ヵ月にも及ぶバカンスに入る。

だから子どもがいるファミリーはそれと同時に海へ1週間~2週間バカンスに行く。

一般の企業は8月に平均で3週間夏休みに入るので、町はガラ~ンとする。

いつもお客さんで賑わっている人気のピザレストランだって2週間夏期休暇で休業する。

それほど賑わっていないトラットリアだって夏休みとしてお店を閉める。

そこはやっぱりイタリア人だ。

バカンスは人生において重要なポイントを占める。

それが当たり前なのだ。

日常の慌しい生活を離れて非日常生活を送るのは心と体の休養になる。

1942.JPG

日本の友人にもう何年も前から、「イタリアにはいつ来るの?」と聞けば、

「まとまった休みがとれないから、、、」のつれない返事。

いやつれないとは言えない。

私だって日本人だから、その実情はよ~く知っている。

でもいつも思うが、私が以前お世話になった話のわかるいい上司と同じタイプなら、

「おお~、いいじゃない!バカンス?行って来なさいよ。色々経験は必要だからね。」

と二つ返事で許可をくれるはずだ。

舅はいつも私に、

「オイ!ルリコ、ニホンジンハ、イッショウケンメイシゴトヲスルケレド、

 ナンデヤスミモトレナインダ?!」と聞く。

全くその通りよ、義理父さん!

同感でございます。

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近所で旅行代理店をやっているアレッサンドラさんの話によれば、

まだまだ「日本旅行ブーム」だそうで、問い合わせも多いらしい。

航空チケットにせよ、宿泊施設にせよ、全てインターネットで予約が出来る時代だけれど、

まだまだ代理店の利用も多いそうだ。

東京に住むいとこにメッセージを送ったら、

「そう言えば、最近街を歩いていると色んな外国語が聞こえてくるよ」と。

そんな中、夫の知人から

「京都で、芸者さんと一緒に茶席を楽しみたいんだけど、どうしたらいい?」

という思いも寄らぬ質問を受けた。

新婚旅行で初めて日本へ行くらしい。

2005年にロードショー公開されたアメリカ映画'Memoirs of a Geisha'からもう12年も経つが、

芸者という言葉は今尚、イタリア人の心をくすぐるらしい。

1944.JPG

以前京都へ観光に行った時、偶然にも足早に通り過ぎていく

きれいな舞妓さんを見かけたことはあるけれど、

芸者さんとしかも茶席を共にする企画とは考えたこともなかった。

私にとっては全く面識の無い新婚カップルだけれど、折角日本へ行ってくれるのだから

(こういう表現はちょっとおかしいが正直な話だ)何とか手伝ってあげようと、

私の好奇心の根っこが広がって来る。

ありがたき情報化社会、早速調べたら、舞妓さんと茶席を一緒に出来るプランに、

それからビアガーデンで舞妓さんと過ごすお手頃企画もあった。

芸者遊びをするのはどこかのお偉いさんや社長さんのものばかりだと思っていた。

そしてまた、芸者さんと舞妓さんの違いなども調べてみる、これは奥様のリクエスト。

一方ご主人のリクエストはと言うと、ガンダムのフィギュアを買いたいらしい

(しかもこれは、ガンプラと呼ぶそうだ、色々ためになるものだ) 。

日本のアニメで育った世代のイタリア人男性(:しかも皆、堂々と自慢する)には

ガンダムはやっぱりヒーローなのだ。

ガンダムカフェなどというものも存在して、

サイト上の写真を見たらカレーが美味しそうだったので、

是非行って食べるようにと勧めた。

こんなことを彼らの出発前日の夜、私と夫はパソコンの前に座って携帯電話を使いながら、

随分遅くまでこの新婚カップルとメッセージのやり取りをしていた。

そうそう去年は確か、日本語講座に通ってくる生徒さんが札幌もツアーで回るというので

夏の風物誌である、大通りビアガーデンに行くことを是非とも勧めた。

勿論、私達が体験していいと思ったからだ。

日本人の日常生活が垣間見れたと大満足の様子だった。

イタリア?

そりゃあもうたくさんありますよ~、いい所。

日本のテレビ番組で紹介されていない所や、素敵な場所が盛り沢山ある。

旅には何と言っても美味しいものは欠かせない。

いざと言う時のためにも、あちこち食べ歩いて学習しておかねば!

、、、おっとこれは、ご飯の支度を避けるための口実か?! 

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        No.194 旅は道連れ世は情け 

先週は本当に暑かった!

車の温度計は何と40度を越えていた。

おかげで、八百屋さんから買って来てカットして容器に入れて、

冷蔵庫で冷やしておいた西瓜が美味しいの何のって。

4月に苗を植えた紫人参も見事に、、、と言いたいところだが、思っていたほど育ちが悪く、

いや育て方が悪く、それでもピクルスにしてみたいと考えているところだ。

夏野菜を保存する「ひと仕事」をするのは盛夏ならではのことだ。

暑いのはどうも苦手だが、この季節だからこそ出来ることはやってみたいと思う。

どれどれ、試してみよう。 

 

このところ友人へは「じゃあ、旅行楽しんで来てね!」のメッセージ送信が頻繁になる。

正にバカンスが旬だ!

カラーブリア州にある実家へ車で帰省するリータちゃんファミリー。

ご主人が運転する車に浮輪もスーツケースも全て積んで、片道11時間、

随分と長旅だけれど、小さい子どもがいると車での移動が一番いいらしい。

ましてや2週間の滞在ともなれば余計だ。

夫婦でタイへ出発したラウラちゃん、初めてのアジアの国で色々興奮している様子が、

写真と共にメッセージが現地から送られてくる。

私がちゃっかりリクエストした「美味しかった食事の写真」もちゃんと送ってくれる。

お願いしたスパイス、見つかったかな?

帰って来たらパッタイパーティーをしようと約束してある。

土産話を聞きながら、シンハービールで乾杯しよう。

周りが出発ラッシュになるとこっちもソワソワしてくる。

6月初旬に学校関係は年度修了となり、子どもたちは3ヵ月にも及ぶバカンスに入る。

だから子どもがいるファミリーはそれと同時に海へ1週間~2週間バカンスに行く。

一般の企業は8月に平均で3週間夏休みに入るので、町はガラ~ンとする。

いつもお客さんで賑わっている人気のピザレストランだって2週間夏期休暇で休業する。

それほど賑わっていないトラットリアだって夏休みとしてお店を閉める。

そこはやっぱりイタリア人だ。

バカンスは人生において重要なポイントを占める。

それが当たり前なのだ。

日常の慌しい生活を離れて非日常生活を送るのは心と体の休養になる。

(1942)

日本の友人にもう何年も前から、「イタリアにはいつ来るの?」と聞けば、

「まとまった休みがとれないから、、、」のつれない返事。

いやつれないとは言えない。

私だって日本人だから、その実情はよ~く知っている。

でもいつも思うが、私が以前お世話になった話のわかるいい上司と同じタイプなら、

「おお~、いいじゃない!バカンス?行って来なさいよ。色々経験は必要だからね。」

と二つ返事で許可をくれるはずだ。

舅はいつも私に、

「オイ!ルリコ、ニホンジンハ、イッショウケンメイシゴトヲスルケレド、ナンデヤスミモトレナインダ?!」

と聞く。

全くその通りよ、義理父さん!

同感でございます。

(1943)

近所で旅行代理店をやっているアレッサンドラさんの話によれば、

まだまだ「日本旅行ブーム」だそうで、問い合わせも多いらしい。

航空チケットにせよ、宿泊施設にせよ、全てインターネットで予約が出来る時代だけれど、

まだまだ代理店の利用も多いそうだ。

東京に住むいとこにメッセージを送ったら、

「そう言えば、最近街を歩いていると色んな外国語が聞こえてくるよ」と。

そんな中、夫の知人から

「京都で、芸者さんと一緒に茶席を楽しみたいんだけど、どうしたらいい?」

という思いも寄らぬ質問を受けた。

新婚旅行で初めて日本へ行くらしい。

2005年にロードショー公開されたアメリカ映画'Memoirs of a Geisha'からもう12年も経つが、

芸者という言葉は今尚、イタリア人の心をくすぐるらしい。

(1944)

以前京都へ観光に行った時、偶然にも足早に通り過ぎていくきれいな舞妓さんを見かけたことはあるけれど、

芸者さんとしかも茶席を共にする企画とは考えたこともなかった。

私にとっては全く面識の無い新婚カップルだけれど、折角日本へ行ってくれるのだから

(こういう表現はちょっとおかしいが正直な話だ)何とか手伝ってあげようと、

私の好奇心の根っこが広がって来る。

ありがたき情報化社会、早速調べたら、舞妓さんと茶席を一緒に出来るプランに、

それからビアガーデンで舞妓さんと過ごすお手頃企画もあった。

芸者遊びをするのはどこかのお偉いさんや社長さんのものばかりだと思っていた。

そしてまた、芸者さんと舞妓さんの違いなども調べてみる、これは奥様のリクエスト。

一方ご主人のリクエストはと言うと、ガンダムのフィギュアを買いたいらしい

(しかもこれは、ガンプラと呼ぶそうだ、色々ためになるものだ) 。

日本のアニメで育った世代のイタリア人男性(:しかも皆、堂々と自慢する)には

ガンダムはやっぱりヒーローなのだ。

ガンダムカフェなどというものも存在して、サイト上の写真を見たらカレーが美味しそうだったので、

是非行って食べるようにと勧めた。

こんなことを彼らの出発前日の夜、私と夫はパソコンの前に座って携帯電話を使いながら、

随分遅くまでこの新婚カップルとメッセージのやり取りをしていた。

そうそう去年は確か、日本語講座に通ってくる生徒さんが札幌もツアーで回るというので

夏の風物誌である、大通りビアガーデンに行くことを是非とも勧めた。

勿論、私達が体験していいと思ったからだ。

日本人の日常生活が垣間見れたと大満足の様子だった。

イタリア?

そりゃあもうたくさんありますよ~、いい所。

日本のテレビ番組で紹介されていない所や、素敵な場所が盛り沢山ある。

旅には何と言っても美味しいものは欠かせない。

いざと言う時のためにも、あちこち食べ歩いて学習しておかねば!

、、、おっとこれは、ご飯の支度を避けるための口実か?! 

(1945) 

 

 

 

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                            No.193     1年ぶりです! 

 

ドロミーティ方面への1泊2日のツーリング旅行は、早いもので6年目です。

実は我が家にはまだヴェスパは無く"よそ者"のバイクで

いつも参加する度にちょっと肩身が狭い思いをして、 

"ヴ ェスパ欲しい症候群"にかられます。

規定では、一般的な自動車運転免許で125CCまでのスクーター類なら運転出来るので、

時間をかけてじっくりと、いつか私も欲しいなあ。

ツーリングに参加するメンバーはほぼ毎年同じなのですが、1年ぶりに会う人も多く、

「あらっ、ヴェスパはまだ?」

とジョーク混じりに声をかけて来たモニカさんご夫妻。

「娘がね、スクーターの免許取ってね。ヴェスパを買ってあげたのよ。」

さすが、ヴェスパ好きのご夫婦です。

次回こそは!

待っててねモニカさん。 

 

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 2009年にユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されたドロミーティ/Dolomitiは

イタリアではその様相から '青白い山々'と呼ばれています。

トレンティーノ•アルト•アディジェ地方に入って来ると森林の緑色が益々濃くなってきて、

木工所も多く木製のモニュメントや斬新なデザインのバス停の前を通り過ぎて行きます。

ヘルメットを被っていても、すぅ~っと首の部分から風が入って来て木のいい匂いがしてきます。 

 

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プリモラーノ/primolanoの歴史的建造物の前も走って行きます。

困難な時代だった戦争がもう二度と起こらないようにと願いを込めて。

戦争の爪痕が残る建造物の前を通過することにも意味があります。

1800年代の終わりに完成した要塞です。 

 

標高が高くなるにつれ気温が低くなってくるので、こんな旗も翻っています。

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セリエA• プロサッカーチームの夏のキャンプ地として選ばれたようです。 

 

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山岳地方のゼラニウムは本当に綺麗に咲いています。

青い空と勇壮な岩肌の色そしてそこに真っ赤なゼラニウムが色を添えます。 

 

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山岳地方と言えば、やっぱり薪が積んである風景にはホッコリします。

何だか薪ストーヴのオーナーになった気分。 

 

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夏休み(注:イタリアは6月で学年を修了して、9月中旬頃から新学年がスタートします)中の子ども達は

7月末まではクラス単位でキャンプ合宿に行ったり、

最近はイギリスへサマースクールの参加などがあったりと、そんな訳で、

生い茂った森のすぐそばにはこのようにテントを張った光景があちこちに見えてきます。

子ども達が笑顔で手を振ってくれました。 

 

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ドローミティと一口で言ってもそれぞれの山に名称があって、

方向オンチな私にはこれが中々覚え難い。

給油で立ち寄ったガソリンスタンドには必ずと言っていいほどこのような地図があるので、

「フムフムなるほど。ここを通って来てこれからこっち方面へ走っていくのか。」

と少し予習。 

 

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恒例の "オープンレストラン"でパニーニを食べます。

毎回、参加するご夫婦が皆なから預けられた一泊用の荷物のリュック、

それにお昼用のパンやサラミをワゴンに積んで皆をサポートしてくださいます。感謝!言わずと知れず、ワインも冷やしたビールも。 

 

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あらっ、ロングヘアーの馬!!

なんだかセクシーだと思いませんか? 

 

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だいぶ上まで登って来ました。 

また休憩。

ドイツナンバーやイギリスナンバー、おっとオランダナンバーもあります。

ようこそイタリアへ!

宿泊先のホテルまでもうひとっ走り! 

 

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カプセル型のゴンドラは、なかなかスタイリッシュ。 

 

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ようやく宿に到着!

今回はVILLAという町にあるホテル。

窓からの山々の眺めもまずまずです。 

シャワーを浴びてさっぱりしたら皆で夕食。

普通なら夕食の後はカフェや食後酒を飲みに皆なで外出するのですが、

生憎の雨でしたので、ホテルのバールでまたお喋り。

ほぼ年に一度しか会うことのないクラブの皆な、

でもヴェスパと食べ物の話題で夜はあっと言う間に過ぎていったのでした。

(ホント、見事に話題はこればかり) 

 

今回の旅で心と胃袋にグッときたひと皿はこちら!

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田舎風ポレンタにトレント地方のチーズそしてポルチーニと茸のソテー。

決して洗煉された料理ではないけれど、「山だからこそ」の一品です。

あ~思い出すとまたお腹が空いてきます。

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          No.192 それぞれの夏

 

自転車のベルを "新調"したので、最近は自転車に乗りたい気持ちが高ぶってきます(いつまで持続するやら)。

私のはママチャリなんですけどね、篭が前と後ろについていて買い物には最適。

3年前に免許を取得してからはどうも怠慢になってしまって、

この間ちょっと距離のあるパン屋さんまでペダルを漕いだら、

それはもう太腿がパンパンに張って悲鳴をあげていましたよ。

夜中雷が鳴ってどしゃぶりになったその翌朝なんて自転車乗りにもってこいです。

空気が澄んでいて気持ちがいいの何のって。

休日の午前中の涼しいうちにサイクリングというのも中々です。

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夏のサイクリングの途中によく出くわすのがこちら、農作物に潅水する機械です。

これが結構水の出の勢いが良くて、こっちに攻めて来ます。

そのまま "シャワーを浴びて"もいいし、我慢の子で放水が別の方向へ向かうのをじっと待つか。

そこを通るとヒンヤリして気持ちいいの何のって。

木陰を見つけたらひと休み。

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太陽直下はさすがに暑いけれど、陰になっているところは風がソヨソヨと心地良いのです。 

 

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 夏は八百屋さん泣かせの畑がスオーチェリ(お姑とお舅)の所にあるので、

そこまでグングン漕いで採りたてのトマトや茄子、チコリやバジルの葉などをもらってきます。

ミニトマトをもぎならがらパクッと食べる、これ、最高の贅沢です。

栗原はるみさんのレシピ本がイタリア語でも販売されていて、

それに保存用のミニトマトのレシピが載っていたのを思い出して、

レシピを引っ張り出して試してみました。

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趣味を兼ねて畑をやったはいいが、あまりにも採れ過ぎてしまう茄子を

今度はどうしようかと悩むスオーチェリの助けっ人になりたいところです。 

 

八百屋さんと言えば最近はまっているメロンがこれ、黄色いメロンです。

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毛をはぎとったココナツを黄色に染めたような姿かたち。

メロンさんには申し訳ないけれど、見た目は決して美しくない、しかし見た目は悪いが味は抜群!

控え目な甘さが、暑い季節の渇いた喉を潤して元気を与えてくれます。

スーパーのレジ係の他カウンター業務、電話の応対といつもグルグル駆け回っているノエミちゃん、

いつも笑顔で応対してくれるお客様からの信頼も厚い、今日はちょうどその彼女がレジに入っていたので、

「ね、私これ好きなの。」と黄色いメロンを指さしたら彼女も好きだそうで、

おまけにイタリア人にしては珍しくキュウリが好きで

「このメロン、キュウリをほんのり甘くした味よね。」と。確かに!

早速家に帰って調べてみたら、やはりキュウリやズッキーニの仲間だそうで、

カリウムやビタミンAやCが豊富、その上意外なことにカルシウムやリンも含む

健康家族の強い味方であります。 

 

さてとイタリアの子どもたちは夏休み(6月初旬がその学年終了の時期)も半ばに入ったところ、

各企業の夏休みというと大体8月初旬から2~3週間、

よって、夏休みを自由にとることが出来るお父さんお母さんのところの子どもたちは、

6月に海へ1週間~10日間バカンス、

また、親が休みでなくても、おじいちゃんやおばあちゃんが海へ行くのであれば、

お孫ちゃんたちも一緒について行くというケースも結構あります。

バカンス用の別荘やアパートを持っていなくても、

1週間単位で朝と夜ご飯がついて宿泊出来るホテルが海水浴場一帯にごそっとあるので、

もう何ヵ月も前から予約しておくのです。

自分の子どもを海へバカンスに行く親に預けた夫婦は数日間、

「恋人気分」に戻っていつもは二人で行けないお洒落なレストランへ行ったり、

各地で行なわれるサマーフェスティバルへ行ったりと悠々楽しむ訳で、

お孫ちゃん達と普段一緒に遊べないおじいちゃんやおばあちゃん達は嬉しい限りだし、

お孫ちゃん達は口うるさい親がいないのでノビノビやりたい放題、

と皆に公平にしかもバランス良く幸せ気分が味わえるという具合です。 

 

ヴァカンス組を尻目に必死なのは、18歳になったイタリアの学生達、

皆こぞって運転免許を取りに自動車教習所に通います。

我が家の前の通りは割と静かで車の往来も少ないので、

教習所の路上運転にはもってこいのコースであります。

そんな訳で、「ただ今練習中」の看板をデカデカと掲げた教習所の車が

ノッソリノッソリとユーターンの練習をしています。

それを見るたび自分の免許のことを思いだしてニヤニヤ笑ってしまうのです。

「ほらっ、頑張れ!」と思わず叫んでしまいます。 

 

しっかり食べてしっかり休む。

水分補給を忘れずに、元気に夏を過ごしましょう。

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     No.191  回る風車のように物凄いスピードで 

 

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観光マップに夢中に見入って舗道に立ち止まっちゃあ、いけませんよ。

自転車、自転車、そしてまた自転車。長い髪をした綺麗なお姉さんは出勤途中でしょうか。

素敵なワンピースを着て力強くペダルを漕いでいます。

インテリ風のお兄さんは白いシャツがこれまたお似合いで、バッグとお揃いの靴で漕いでます。

そのスピードときたらこれが物凄いの。

「あっ、あそこにちょっと素敵な店がある!」なんて脇目もふらずに横断しちゃあいけません。

相手は自転車だからとなめてかかっちゃあなりません。

目が4つも5つも必要なくらい、周りによ~く注意して

アムステルダム市内をを歩かなければいけません。

出発する前ガイドブックで少し "学習"していたけれど、正に自転車王国!

人口数より自転車台数が多いとは納得です。

300メートル先まで聞こえそうなくらい鳴り響く自転車のベル、「チリチリ~ン」というより、

「ジリジリリ---!!」と相手をビックリさせてしまうくらい高い音を出すベル。

自転車専用道路がきちんと整備されているところに真の国の豊かさを感じます。 

 

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オランダ王国のシンボルカラーのTシャツを着たお兄さんは

威勢よく「オレンジジュース、絞りたてだよ~!冷たいお水もあるよ~!」と

自転車を走らせて売っています。  

 

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アムステルダム中央駅の北側の出口を出るとすぐ、

町がある向う岸にまで行くことができる中型のフェリーが往復します。

自転車ごと乗り込めるのです。

勿論我々観光客も利用出来ます。 

 

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小雨が降る町中で偶然見つけた停車中のこちら、インパクトありますね~。

これは何と呼ぶのでしょうか。

自転車?

自転車付き自動車?

その前日たまたま「走っている姿」に遭遇しました。

若者グループが一斉にペダルを漕いで走らせる正に移動バール、

手には地元産のあのグリーンボトルのビールを持ち、

飲みながらワイワイペダルを漕ぐのです。

若者グループではやっているパーティーのスタイルのようです。 

 

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「自転車でレストランの味をお届け」するデリバリー業者もよく町の中を走っています。

イタリアンピザに寿司、タイ料理にインドネシア料理、

提携しているレストランのメニューを選んで自宅やオフィスへ。

自転車と背中に背負ったバッグそして篭の色がカラフルで人目をひいて宣伝効果もバッチリです。 

 

さすが自転車の国ですから、青空マーケットでは自転車も売られています。

随分と大きいベルや後部席に取り付けるバッグ、素敵なのがたくさんあって欲しくなってしまいます。

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あれだけ皆物凄いスピードでペダルを漕ぐんだから、エネルギーの消費量も相当なもの。

そうとなれば体は糖分を欲しがるもので、とそこで "ある公式"がピッタリと当てはまる、

そうだ!アムステルダムの町の中でどこでも見かけるあのクッキーだ!

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日本語ではストロープワッフルと言うんだそうで、

焼き型のついたワッフルのようなクッキーを一口噛むと中から出てくるトロ~リとした

クリーミーで濃厚なキャラメルソースがこぼれ落ちちゃう、中々やみつきになるお味。

アムステルダムの住民は皆きっとこれを食べて元気を出しているんだろうと

勝手に想像してみる。 

 

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 フラッと立ち寄った可愛いカフェッテリアで歩き疲れた体を癒してくれたのは、

トマトのスープと小麦胚芽入りの美味しいパンとそして新鮮なバターのセット。

その締めくくりはやっぱりエスプレッソコーヒー(アレッ?何だかイタリア人みたいだ)。

デミタスカップの脇にちょこんと陣取っていたのが、ミニストロープワッフルでした。

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それにしても、

「広重の作品を愛していた画家ゴッホは、いったいどんな自転車を乗っていたんだろう」

と気になるのでした。

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            No.190 「誓います!」

 

 

結婚式当日は、花嫁花婿各々の家でブッフェが開かれる。

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これはイタリアの結婚式の伝統の一つでもある。

花嫁の家のサロンのテーブルには爽やかな白とグリーンの組み合わせの花が飾られていた。

花嫁を乗せる白い薔薇で飾られた車が到着した。

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運転するのは花婿の立会人だ。

咋晩のセレナータではヘベレケで、いつもは時間にルーズな彼だけれど、

少し緊張した面持ちながらもさすがに今朝は時間通りに到着した。

今日はスーツに身を固めバシッと決まっている。

結婚式ギリギリにになって思い出した幸運を呼ぶサムシングブルーは、

当日の朝、我々立会人が花嫁の太腿にブルーのガーターベルトを着けた。

これで万全だ。

 

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若手の音楽家のオルガンとバイオリンのドゥオが演奏する結婚行進曲に合わせて、

初めに花婿とその母親が入場する。

花婿は予想通りガチガチに緊張しているけれど、お母さんはいつもの笑顔だ。

牧師さんの前に着くと後ろを振り返って、花嫁が入場するのを待つ。

そしていよいよ花嫁の入場だ。

花嫁はお父さんのエスコートで入場する。

そのすぐ後ろを彼女の姪っ子ちゃんが結婚指輪を載せたリングピローを手に持って

にこにこ嬉しそうに、そして得意気に入場する。

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花婿の胸には花嫁のブーケとおそろいの白い薔薇、

花嫁の立会人には同じ花をあしらったブレスレット、

花婿側の立会人には胸飾りがさしてある。

花嫁がコーディネートしたものだ。日本のようにお色直しは無い。

花嫁のウエディングドレスは、この日のために選びに選んでたいがい購入するか、

あるいは雑誌やカタログの切り抜きを持って行って仕立て屋さんにお願いするかのいずれかだ。

友人の衣裳選びには勿論我々も立ち会った。

それは一度のみならず、お気に入りの一着を決めてからも何度もサイズ直しに立ち合った。

まるで母親気分だった。

花嫁衣裳は式の当日まで花婿は見てはならない。

夫になる花婿が知らない事を我々花嫁側の立会人のみが知ることが出来るというのは

とても優越感に浸れるものだった。

事実、式までの間にもう何度も

「ネ、ルリコウエディングドレスは何色?」

「生地はどんな感じ?」

と友人でもある花婿にしつこく質問された

、、、がしか~し!

勿論、当日まで内緒にしておいた(フフフ)

花婿も中々のお洒落さんで、新調した明る目の紺色のスーツが中々素敵だった。

日本と違って写真の前撮りは全く無いイタリア。

当日の二人の緊張や将来への希望に満ちた表情が入り混じって、更に美しい写真が出来上がる。

プロのフォトグラファーは二人一組で一日中駆け回って撮影だ。

 

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"ライスシャワー"というと聞こえがいいけれど、教会から出たホヤホヤの二人を待ち構えるのは、

浴びせるというよりまるで敵をやっつけるかのように、米を "投げつける"と言ったほうが正しい。

ドレスも新調したスーツもヘッタクレも無い。

招待客のチビちゃん達の "攻撃"も容赦ない。

 

牧師さんの元で結婚証明書に新郎新婦がサインし、我々立会人もサインする。

教会での厳粛なセレモニーが終わった後は、招待客は皆食事をする会場へと向かう。

イタリアの結婚式はどれくらい美味しい食事が出来るかが大きなポイントを占める。

だから、結婚が決まったカップルは会場探しに一苦労するのだ。

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今回二人は教会からほど近いヴィッラを会場に選んだ。

昔の貴族のお屋敷だったヴィッラは、誰でもレンタル出来るのだ。

ケータリング産業も盛んで、平日は誰もいないひっそりしたヴィッラが、

豪華で賑やかなレストランに早替わりする。

通常、招待客はビュッフェスタイルの食事もお酒類も好きなだけ食べて飲んだりできる。

この日は晴天で太陽の日差しが眩しいくらい、

大きな庭に広げられた白いテーブルが鮮やかな緑色に映える。

プロセッコのコルク栓の山がどんどん高くなっていく。

鮪のカルパッチョやズッキーニのフライ、肉の串焼き、どれもが美味しい。

さすが期待していた通り、食いしん坊カップルが選んだケータリングだけある。

因みに言っておくが、このビュッフェはコース料理が始まる前のもの。

いつもなら写真撮影の為に招待客が2時間も待たされるのは当たり前のこと。

しかし今回は、以前から

「写真は簡単に。それより食事が大事だから!

と宣言していたから、セレモニー後の写真撮影は早目に切り上げたようで、

随分と早くヴィッラに到着した。

新郎新婦もプロセッコで喉を潤して庭で写真撮影を "サッサと済ませた"二人は、

招待客が山のように積み重ねた使い終えた皿を尻目にビュッフェのテーブルへと向かう。

「はい、あ~んして!」

新郎新婦はようやく食にありついた。

花嫁は早朝からの着付けで、花婿は前日のセレナータ後の夜更しで(?)、お腹がペコペコだったらしい。

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ビュッフェスタイルであれだけ食べて飲んでも、

コース料理が始まるとしっかりとフォークとナイフが動くのは何故だろう。

きっと御喋りしたり、苑内を歩いたりするからだろうな。

お屋敷の中に会場を移して、宴が始まった。

食事中は何度も、これでもかと言うくらい、

「バーチ、バーチ!」

と招待客からのキッスのリクエストコールが新郎新婦へ向けられる。

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エレガントな洋服に身をまとったご婦人だって、ナイフでわざとワイン瓶を叩いてそれに参加する。

皆一体になって新郎新婦にキスのリクエストをする。

招待客の立派な一員である子供達だって退屈しない。

これを楽しみにしている子供は沢山いるのだ。

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アニマトリーチェは結婚式を始め、様々なイベントで活躍する、いわゆる「子供と遊ぶプロ」だ。

子供向けにはちゃんと「お子様メニュー」だって存在する。

マシュマロやキャンディーで出来たカラフルなケーキだってある。

お父さんやお母さんの「駄目ですよ!」は今日ばかりは "馬の耳に念仏"だ。

宴もたけなわ、招待客には新郎新婦からボンボニエーリが一人一人配られる。

ワインのボトルオープナーと栓のおしゃれなセットだ。

これでお開き?冗談言っちゃあいけない。

夕方からの招待客もいて、第二の宴が始まる。

建物の中で我々が食事していた間、外のテラスにはまた新たにビュッフェが準備されていた。

ここからは音楽やダンスの時間だ。

今イタリアで流行している70年代のイタリアンポップスをアレンジした

中々雰囲気のある若手のバンドの生演奏だ。

踊れや歌えや、しまいには花嫁は履いていた靴を脱いで踊りまくった。

私も踊りまくった。

いい汗かいた。

皆さんが気になっていた例の取り替え用の靴?勿論持参したけれど、

見ため重視で選んだのが失敗だった。

取り替え用のはやっぱりバックベルト付きのローヒールの靴にしておけばよかったのに、

最後までヒールにこだわったがために、家に辿り着いた時は

足がパンパンに膨れ上がり足裏は悲惨な姿になっていた、、、。

そんな事はどうでもいい。

それにしてもいい結婚式だった。

末長くお幸せにね。

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