2016年8月アーカイブ

     るりこ~1.JPG

      NO.160  トナカイの国のカフェ事情

 

1601.JPG

雄大な自然に囲まれて暮らすノルウェーの人達はとてもゆったりとして見える。

短い夏を十二分に楽しもうと夜になってもまだ明るい海岸線をジョギングする金髪の美人さんは、

髪の毛をギュっと結んで音楽を聞きながらその足も軽やか。

 

町を歩くとキッチン用品を扱う店があちらこちらに目につく。

シンプルで素敵なデザインのピクニックバスケットを見ているだけでもそんな気分になり、

卓上用の取っ手が木製の素敵なコーヒーポットや携帯用のポットも種類が随分と多い。

 

美術館や歴史ある建築物は心にとまった物だけを見て回る。

そのかわり、美味しそうな匂いやきれいな物に "第六感"のアンテナが

グルグル回り出したらすぐさまそこに入ってみる。

試してみる。

町歩きの楽しみは「発見」にある。

ドキドキやワクワクがそこに待ち受けているのだ。

残念ながらノルウェー人の友達はいないので、自分達で色んなものを試したり

つまんだりしながらあ~だこ~だと勝手に討論し合って、歴史をさかのぼるのもいとおかし。

そこに住む人達の顔が少しだけ見えてくるような気がする。

1602.JPG 1603.JPG

 

日中は手にビジネスバッグそしてもう片方の手にはお持ち帰り用のコーヒーを持って

急ぎ足で人混みを通り抜けていくビジネスマン。

電車の中にもそんな姿が。

長距離電車が停車する駅のホームにコーヒーを積み込む業者の車。

1604.JPG

電車の車内には電光計時で「食堂車にコーヒーを用意しております」の表示、

発車すると同時にそこへ向かう乗客の姿もちらほら。

小さいガラスケースに並べられたシナモンロールが目をひく

1605.JPG

 

インテリアの参考書になりそうな、ノルウェーのカフェッテリアは空間そのものが気持ちいい。

1606.JPG

椅子もクッションもそれらのカラーリングがちゃんと計算されていて、

本屋さんの中に併設されたそれは私たちを虜にした。

エスプレッソコーヒーもブレンドコーヒーも各々にコクや深みがあって味わい深い。

余りの美味しさに何杯もおかわりして、ついつい眠れなかった日もあった。

あの日は美味しいからと言って調子に乗ってコーヒーを飲み過ぎた、、、ちと反省。

 

ホテルのロビーに必ずあるマシンではブレンドコーヒー、エスプレッソ、アメリカンコーヒーと

きちんと種類が分けられている。

勿論、カップチーノやマッキアートもチョイス出来る。

8月でも雨が降り続いたベルゲンのホテルではコーヒーをいれて、

ロビーのソファで寛ぐ観光客がいた。

晴れの日に向けて地図を広げながら行程をを変更か、、、?

 

リオオリンピック期間中、現地滞在のノルウェー人キャスターが囲む木製のテーブルと

その上に置かれたマグカップからお国柄を感じた。

美し過ぎる大自然に囲まれた人はとても「澄んで」いる。

やはりそれに比例するのか、コーヒーも澄みきった味わいだった。

数秒毎に変わっていくフィヨルドの景色が余りにも素晴らしくて

撮った写真はぼうだいな数にふくれあがった。

1607.JPG

 

 

ZARINAロゴ.jpg

 

イタリア便り ~ No.159 生ハムメロン ~

         るりこ~1.JPG 

        No.159  生ハムメロン

 

直送6キロの野菜です。

1591.JPG

今朝トレトレです!!

大きくて "丸くない"トマト、"畑"を知らない子供たちに見せて

「これ、な~んだ?!」と聞いたら「トマト」って答えられるのかなあ、、、。

1592.JPG

それとも、うわ~気持ち悪い~とか言って逃げてっちゃうのかな(笑)

それぐらい重くて変わった形をしています。

ズッキーニは1本500グラムもありました。

生ハム、アジアゴチーズなどと重ね焼き、、、

夏は実を言うと余りオーヴンを使いたくないのですが(それはそれは暑さを増しますから;;;)、

清水の舞台から飛び降りる気持ちでこの日のランチに決まり!

1593.JPG

4人分もあろうかと思うひと皿ですが、二人でペロっと食べました。

新鮮野菜のおかげです。

他にも茄子にセロリ、ピーマンにバジル、これぞ究極の贅沢です。

みずみずしい野菜を見ていたら、あることを思い出したのです。

 

きゅうりを横長にして下の部分に4本の爪楊枝をつけたものを馬に見立て、

お盆に帰って来る時は馬に乗って出来るだけ早く、茄子に爪楊枝をつけたものは牛に例えて、

天国へ戻る時は牛にまたがってゆっくりと帰ってくださいねとご先祖様に願いを込める、

これはお盆のお墓参りの時のお供え物の一つでした。

小さい時そんな事をばあちゃんが教えてくれたのかもしれないけれどちっとも覚えておらず、

この伝統的な習慣を思い出させてくれたのは、日本語を勉強していた大学生のデボラちゃん、

家庭教師をした時に彼女が補習用に持って来たプリントに書いてあったのでした。

まさか、こんな風に日本の文化をあらためて知るとは思ってもみませんでした。

このプリントを用意した学校の先生にアッパレ!!です。

 

8月15日はフェッラゴスト、語源はラテン語で「アウグスト皇帝の静養」

紀元前18世紀にローマ帝国の皇帝アウグストが定めたれっきとした休息の日なのです。

農業の主要な作業を終える時期であったことから収獲に感謝して苦労をねぎらうという意味もあり、

その当時、馬、牛ロバやラバ等の動物をきれいに飾ってそれらに競争をさせて楽しんでいたとか。

 

1900年代初頭、ロンバルディア州とピエモンテ州では家族とフェッラゴストを過ごすために、

労働者には企業の社長さんが食料の「物品支給」を実施していたそうです。

 

現在はイタリアでは祭日にあたります。

1594.JPG

この日に海へ出かける人も多いのです。

シチリアでは、西瓜の冷たいデザートにレモンの葉を飾ってこの日を祝ったり、

ドーナツ型をしたアニス味の焼き菓子を食べるのはトスカーナからエミリアロマーニャ地方、

またトスカーナ州のある地域では鳩のロースト焼きを伝統料理として食べるところが

今でもあるそうですが、興味深いところです。

ところで、イタリアではメロンは高級フルーツの代名詞のかけらも無い、夏の一般的な果物。

摂取した塩分をコントロールし、また腸内を活性化し、

疲労の原因となる乳酸を減少させる作用もあるとのことなので、

ここは一つ、生ハム+メロンの組み合わせでなぞいかがでしょうか。

1595.jpg

暑い時、キッチンに立ちたくないイタリア女性の知恵から生まれたのではないかと確信してしまうほど

美味しくて栄養のバランスもいい夏の定番メニュー。

是非とも味わっていただきたいと思います。

冷えた白ワインでパンも添えれば、立派なそしてれっきとしたイタリアンがご自宅で楽しめますよっ。

ところで8月を半分過ぎても、イタリア人はまだまだ夏を楽しむのです。

夕飯のあとは自転車で近所を回ったり、涼みがてらゆっくりと散歩する人たちが

我が家の前を通り過ぎて行きます。

我々のとある夕べ、ジェラート屋さんへ行ってこの通り!

1596.jpg

パフェは何も子どものものだけでは無いのですぞ。

ZARINAロゴ.jpg

      るりこ~1.JPG

         No.158  絵葉書のような

 

1581.JPG                                                        

毎年この時期恒例の1泊2日のヴェスパクラヴのツーリング、

今年は20数台約40名の "大所帯"ツアーとなりました。

このツアー中々いい企画なので実は夏のお楽しみの一つなのです。

行く度に新しい発見があるドロミーティ/ Dolomitiは、

2009年6月26日スペインのセヴィッラで行なわれたユネスコ会議で世界自然遺産に登録されました。

ドロミーティは「青ざめた山々」とも言われ、ゴツゴツした岩肌と形が特徴です。

イタリアの北東に位置するアルプス山脈の一部で、Bellunoをはじめとする5県にまたがっています。

 

1582.JPG

並木道を駆け抜け湖を遠り過ぎ、2時間半位走ったあとの休憩はカップチーノとブリオッシュで。

いや~夏とはいえ厚手のジャケットを着ても山道を抜けるので寒いんですよ、これが!

1583.JPG

ですからカップチーノは我々の救世主。

活力を補給して再出発!

 

 1584.JPG

"元少年達"は、トンネルに入るとお決まりの約束のように皆「ビッビー」とクラクションを鳴らし始めます。

すれ違うレース用の自転車に乗った男性が「いいね」の親指サインで合図してくれるので

その人にも「ビッビー」、沿道で手を振る子どもやおじいちゃんにも「ビッビー」と鳴らす

これが笑顔を誘うのです。

 

1585.JPG

お昼ご飯は一等地のレストラン!山々に囲まれたオープンキッチン?

パニーニは各自でサラミや生ハム、チーズや野菜のピクルスをはさんでパクリ!

飲み物はワインやビール(アレッ?!運転するのに?!)

1586.JPG

各自好きなものをはさめるように手際良くパンの真ん中に切れ目を入れてくれる男性、

きっと家庭でも奥さんにやらされているんだな(あっ失礼)皆なのためにせっせと作業しています。

「天気予報がバッチリ当たってくれれば、今日は絵葉書みたいな景色が見られるよきっと。」と

リーダーのデニスさんが言ってた通り、いや予想以上の言葉には出来ない絶景スカッと晴れた青空と緑の山肌、

まるでチーズのコマーショルに登場する景色、それが目の前に広がってくるのです。

1587.JPG

Cortina/コルティーナの町を見下ろしながら走って行きます。

パンクしてタイヤ交換、ガス欠してと毎年このツーリングにアクシデントはつきもの。

でもおしゃべりしたり、バールを見つけてはカフェ(エスプレッソコーヒー)を注文したり

慌てず急がず、が暗黙の了解のサイン。

 

1588.JPG

とんがったのとは違う四角い形が見えるのはパッソジャウから。

ここの駐車場には車、自転車バイクが沢山停まっています。

言葉を失うほど美しい。今年のジーロイタリアの通過点にもなったとのこと。

1589.JPG

ミズリーナ湖

15810.JPG

Tre Cime di Lavaredo /トレチーメディラヴァレードの足元、標高2333メートルにあるヒュッテ

 

宿泊先はドッビアコ/ Dobbiaco、オーストリアの国境まであとわずかという町です。

自宅では薄いコットンの肌掛け1枚で充分なのに、ホテルには羽毛掛け布団が用意されていて

はじめは「必要ないでしょ」と言っていたのに必要欠くべからず、甘くかかっちゃいけません。

やっぱり標高1200メートルだと夏でも夜はだいぶ寒くなります。

 

ホテルの敷地内には畑があってそれを見た瞬間夕食への期待も高まり、

水も空気も美味しい所で育った野菜の旨さは噛みしめる程に口いっぱいに広がって

1日の長旅の疲れを癒してくれました。

15811.jpg

デザートの皿にのっていたミントの葉っぱには虫が食べたあとが丸く残っていて、

それがまた大地の恵みをストレートに感じさせます。

いつもだと、夕食の後は皆でバールに行って一杯飲んで夜遅くまでおしゃべりするのですが、

今回はほとんどのメンバーがホテルから一歩も外に出ず、

この日だけで約250キロ走行したので、そんな元気も残っていなかったのです (笑) 。

疲れと引き換えに、皆の心にはあの「絵葉書のような」そして威厳に満ちた

ドロミーティの山々の風景が深く残ったに違いありません。

ZARINAロゴ.jpg