イタリア便り ~ No.173 空飛ぶベファーナ ~

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          No.173  空飛ぶベファーナ 

 

一般的にクリスマスバカンスは1月6日まで。

でも今年は7日が土曜日で8日が日曜日ですから、

いつもより更に長いお休みとなったイタリア人も多いのです。

多くの人が食事会に招いたり招かれたり外食したりと、

この期間はいかに丈夫な胃袋を持ち合わせているかどうかが鍵を握ります。

我が家でもなかなか会えない友人夫婦やカップルと一緒に夕食会をひらきました。

茹でた枝豆と鮨をつまみにして、皮からこしらえた餃子にラーメン

そして締めのデザートは定番のティラミスと"日伊友好"メニューです。

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20:30に集合してお開きになったのは夜中の2:00過ぎ、

気の合う仲間が集まると時が過ぎるのもあっという間です。

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テーブルクロスは赤にして、ローズマリーをカットしてクルッと赤いリボンで結んでナフキンの上にのせて。

たいそうな事はしないけれど、これが我が家のおもてなし。 

一方、年越しは家を改装した叔母さん宅でヴィスキオも持参して。

いつものタルティーネが人数の倍の量でテーブルに運ばれます。

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12月31日23時半をまわると叔父さんは冷蔵庫からプロセッコを取り出し

23時55分頃には栓を抜く用意、テレビのチャンネルはいつものRai1、

いよいよ23時59分をまわって59、58、57と番組の司会者が秒数をカウンダウンします。

3、2、1「アウグーリ(おめでとう)!!!」と同時に

叔父さんはスポン!と勢い良くプロセッコの栓を抜きました。

皆で抱き合い乾杯したのも束の間、外からは「バンバン!」と花火の音、

私たちは皆オーバーを着てすぐさま外へ飛び出しました。

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四方八方の夜空高くきれいな花火が舞い上がります。 

 

長いクリスマスバカンスの幕を閉じるにはあと二つ大切な行事があります。

一つは冬のセールの始まりとそしてベファーナ!

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とがったあごに長くて大きい鼻、そしてつぎはぎの洋服を身にまといほうきにまたがった老女が

5日の夜中から6日の早朝にかけて子どもがいる家を訪れるというのです。

それを待ちに待つ子どもたちは5日寝床につく前に暖炉や窓の所に靴下を用意するのです。

何故なら、それまでの1年良い子でいたらキャラメルやお菓子を

ベファーナが靴下に入れて行ってくれるから。

そうでなかった子どもの靴下にはおしおきとしてキャラメルではなく

炭を入れて行くというのです。

ベファーナの伝説は色々ありますが、ギリシャ神話の豊作を司どる神様が起源とも。

収獲のための豊よくな土地、大地にその神様が鎮座してくださり、

悪を取り払い神聖な所とするためにほうきに乗った老女が伝説のシンボルとなったとか。 

4世紀頃には実は飛ぶほうきは悪いものを取り除くシンボルとして崇められていたそうです。 

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早いところでは12月25日のクリスマス前から屋台やお菓子屋さんで売り始め、

1月6日当日まで店頭に並びます。

小さくて可愛らしい手のひらサイズのベファーナから等身大のものまであって

これがなかなか迫力があって背筋がゾクゾクしてくるようなものまで種類は豊富。

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6日のベファーナの日には地方によって、古いものを持ち寄ってそれを燃やして悪いものを取り除き、

新しい年を迎える行事が開催されるところもあります。

日本のどんど焼きを思い出します。 

やり方や表現は違っても、その土地、国々に各々の風習や伝統があって、

時にはそれが似ていたり共通の目的があったりするところも面白いです。 

 

皆さんはどんな風に新年を迎えられましたか?

健康で笑顔いっぱいの年でありますように。 

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

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このページは、adminが2017年1月 6日 19:23に書いたブログ記事です。

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