イタリア便り ~ No.198 リゾとソッリーゾ ~

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       No.198 リゾとソッリーゾ

バス停前にウインカーを点滅して停止した車、

そこから降りた高校生らしき一人の少年は、どうやらバス時刻を確認している様子です。

各学校が新年度を迎えるこの時期によく見る光景です。

学校関係の新年度に合わせて、バス時刻も "冬時間"と命名されて変更されます。

9月初旬は日中もカーっと暑くなってまだ海水浴にも行くことが出来たのですが、

10日あたりからぐっと気温も下がって朝晩涼しく、、、

いや寒くなってきて外出する時は何を着ていくべきか、随分迷ってしまいます。

各種講座の募集のお知らせも、色々目にとまります。

各種ダンスやヨガスクールのそれに混ざって、空手やカンフーなんかもあるんです。

9月の我が家のカレンダーは「書き込み」が多くなります。

各地で開かれる収獲祭の日程の確認のためでもあります。

同じ時期にあちこちで様々なイベントが開かれるので、

うっかりするともう終わっていた、ということがよくあるのです。

実は一つ行きたかったりんご祭も既に終了していました;;; 

 

サンティーナ叔母さん夫婦が毎年行く、

グルーモロデッレアッバデッセ / Grumolo delle Abadesse のリゾット祭、

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私達も行ってみることにしました。

グルーモロデッレアッバデッセはヴィチェンツァ県にある人口3700人の村、

ヴェネツィアのマルコポーロ空港から西へ約70キロ、

ここで美味しい米が栽培されています。 

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リゾットデアバデッサはその昔、秋の収獲を祝うために用意されたご馳走です。

現在の近代的な農業機械と違って、その昔は手作業で、

しかも収獲された米を運ぶのは馬車でしたから、

その収獲が全て終わった時の喜びはひとしおことだったでしょう。

農家の人達が振る舞っていたリゾットがこのお祭りに進化したのです。 

 

実はこのレシピを知っているのはごくわずかなコックさんのみ。

4年前、テレビで活躍する人気有名シェフがこのイベントに訪れてこっそり探ろうとしたけれども、

地元コックさん達の「厚い壁」にはばまれて、あばかれなかった、というエピソードも。 

 

グルーモロ デッレ アッバデッセは、ヴィチェンツァとパードヴァ間にある小さな町/村、

ここで既に1500年代から修道士によって米が栽培されていました。

テズィナ川から流れる (その昔は物資の流通経路であって、馬車がその脇の堤防を貨車を引いていた) 澄んだ水、

地理的に流通にポジティヴであったこと、そしてまたヴェネツィア貴族が貿易の危機を迎えた時に、

出入荷物資の需給に密接な関係であった地域であることに改めて「気がつき」

そこを開拓して行った、それらが全て合わさって、今日のここの米に発展したという歴史があります。

現在では、1600年代の半分以下の120ヘクタールになってしまいましたが、

この歴史ある品種はまだ現役なわけです。

ヴィアローネナーノという品種がここの米で、米粒は小さめ、

調理の過程で水分をよく吸うのが特徴のために、

美味しいブロードを吸わせるのを必須とするリゾット作りには、最適なお米だと言う訳です。 

 

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SLOWFOOD協会のプレシデにも認定された、イタリアの6種類の歴史ある品種の一つ。

昨今は地球温暖化の影響を受けて、農業を営む人の苦労は絶えません。

だからこそ、農家の人達に感謝を忘れずに、米や食べ物を粗末にせず、

美味しく頂きたいと改めて思います。

見なれたとうもろこし畑と通り過ぎて、

たまに田んぼを見つけると「ハッ!」と胸がときめくのは、

やっぱり正真正銘の日本人であるんだなあとつくづく思います。

米はイタリア語では「リゾ」と言います。

因みに笑顔は「ソッリーゾ」、言葉遊びみたいでしょ?

米を食べて笑顔で健康、というキャッチコピーいかがでしょうか。

ちょっと時代遅れ?

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このページは、adminが2017年9月19日 15:40に書いたブログ記事です。

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