イタリア便り ~ No.199 HOKUSAI ~

| コメント(0) | トラックバック(0)

     るりこ~1.JPG

       No.199  HOKUSAI 

 

あそこの鶏がいるお宅のコスモス、あの角の整然と整地された、

見るにも誠に美しい畑があるお宅の小菊も今が満開です。

1991.JPG

地球温暖化とは言え、自然ってやっぱり凄い底力を持っているんだと

つくづく思ったのはちょうど、23日の秋分の日でした。

イタリアは日本のように祝日ではありませんが、

その日外を歩いていると「秋の匂い」がしてきました。

わらを焼いたような匂いや、風そしてそこに金木犀の香りがかすかに混ざった "秋の匂い"です。

暑くもなく寒くもなくちょうどいい気温で、

いろんな匂いが優しい風に吹かれてスゥ~っと抜けて行きました。

今年は夏が異常に暑かったせいか、もうすでに栗が店頭に並んでいます。

各自治体毎に、野外で映画観賞会が開かれるため、

イタリアの夏の映画館は割と空いているのですが、

秋になって涼しくなってくると、またお客さんが増えてくるようです。

そんな中、2週続けて映画館へ行くきっかけがありました。

それはいずれも、日本に関するもの。

先週は、劇場用長編アニメ「この世界の片隅に」。

皆さんはご覧になりましたか?

もう涙が溢れ出てきて止まらなくて、、、。

5年前に行った広島の町並みや、この映画の舞台となった呉と少し似ている

尾道の丘からの海の眺めを思いだしました。

昔は「漫画なんか見ちゃだめよ。漫画はよくないから。」等と親に叱られたものですが、

何をおっしゃいます、今では、世界に誇る日本のれっきとした文化ではありませんか。

結構入っていましたよ、お客さん!

こちらの友人達は皆口々に、「うちらは日本のアニメで育ったようなものよ!」と言います。

実に以外でしょう?!

http://konosekai.jp/ 

 

そしてもう一本のタイトルは「HOKUSAI DAL BRITISH MUSEUM」。 

https://www.youtube.com/watch?v=IV696EMhMQI 

こちらは、イタリアでは珍しく吹き替え無しで、字幕がイタリア語でした。

ドキュメンタリー映画と言っていいでしょうか。

この夏、ロンドンにある 'BIRITISH MUSEUM'で」開かれた "北斎展"の様子や

それに係わった人達のインタビュー、そして北斎に絶大な影響を受けたゴッホの話など、

とても興味深いものでした。

私はどちらかと言うと美術館巡りをするタイプではありませんが、

心のアンテナにピピーンと来たものについては見に出かけます。

特に、あの '大波'で有名な「神奈川沖浪裏」は外国の人に非常に人気があるそうです。

「今も昔も変わらない、人間の暮らしが彼の絵の中に見ることが出来る。

一般庶民を主人公にして称えた、それが北斎の魅力だと思う」とは、

この大展示会の責任者クラーク氏。 

 

イタリア国民が愛するエスプレッソコーヒーを沸かすこの直火式のモカを、

果たして北斎は手にしたか、味わったかどうか、、、。

1992.JPG

鎖国の時代に日本へコーヒーが伝わったと言うことは、

北斎は残念ながらそれを口にしたことは無かったか?!

でもきっと好物だった大福餅とコーヒーの相性は悪くないはず、、、などと

勝手気ままに空想をめぐらす秋の夜長です。 

その翌日、偶然にも本屋さんでこの二冊の本を見つけました。

1993.jpg 1994.jpg

ZARINAロゴ.jpg

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://zarina.jp/mt/mt-tb.cgi/329

コメントする

このブログ記事について

このページは、adminが2017年9月28日 15:39に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「イタリア便り ~ No.198 リゾとソッリーゾ ~」です。

次のブログ記事は「イタリア便り ~ No.200 あ~ヴェネツィア! ~」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

ウェブページ

Powered by Movable Type 5.2.7