イタリア便り ~ No.203 2017年11月1日水曜日 ~

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        No.203 2017年11月1日水曜日 

 

今朝、遠くに見える山々に今年二度目の冠雪が確認出来ました。

近所のポプラの木々も葉を紅葉しながらも、向うの景色が見える程になってきました。 

11月1日は諸聖人の日で国民の祝日です。

カレンダーには、毎日その日の聖人の名前が記されているわけですが、

11月1日は全ての聖人のためのお祝いの日です。

家族や親戚が集まって昼食会を開き、御喋りしながらゆっくりと食事して

それからお墓参りに行ったり、ミサに行くというのが伝統的なこの日の過ごし方です。

私達は今年も昼食会にお呼ばれしてきました。

この季節、特別な食事会があるというと必ずといっていい程、ポレンタとウゼイが登場します。

ポレンタはとうもろこしを挽いた色も鮮やかな粒があらく黄色い粉、

これを蕎麦がきを作るようにかき混ぜてから練っていく、主食です。

カットしたチーズをのせると自然にとけてそれがまた美味!

茸のソテーや煮込んだ肉と食べたり、干鱈料理のバカラーと一緒だとこれまた格別です。

つきたての餅が固まるように、クリーム状に仕上ったポレンタは時間がたつと固まります。

寒くなってくると特にこのポレンタが北イタリアの食卓には欠かせなくなります。

お腹からじわじわ~っと、体の芯まで温まるのです。

ウゼイは方言で、イタリア語ではウッチェッリ、鳥類のことを意味します。 

「あら、ライトな食事ね。」とお思いの方、それは大間違いです(笑)。

本格的に調理出来る暖炉がある家庭におじゃますると、

「えっ?!一体これは何十人分の肉?」と目を見張るばかりの大量の豚肉と

狩猟された鳥が串に刺されてグルグル回して焼かれるのです。

そこからしたたり落ちる肉類の脂分は、

調理して一度固められカットされたポレンタに染み込んでそれがまた癖になる味!

このヘビーな料理はやはり男性軍に軍配があがります。

ちなみに、このように調理されたポレンタは方言で "ポレンタオンタ "といいます。

'オンタ'は方言で汚れたという意味'滴り落ちた肉の脂で汚れた'というわけです 。 

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こちらは、アウレリオ叔父さん宅でいただいた鶉(うずら)ちゃんです。

足の部分が何ともリアルです。

私は試しに何でも食べてみる方なのですが、何年か前、

鳥の胸の部分だと思ってフォークで突き刺したら、ちょうどそれが頭の部分。

それを知らずに無意識でフォークを持ち上げて、悲鳴をあげたのを覚えています。

皆なは大笑いで、私一人だけが冷や汗をかいていましたっけ。 

一緒に皿にのっている黄色いのが、ポレンタオンタです。 

 

この日は、お墓前の敷地にはテントを張った一日限定焼き栗屋さんが店を構えます。

いつもなら祭日は閉まっている八百屋の若女将さんは、

「これは昔からの伝統なのよ~。」と、朝から焼き栗の準備に大忙しです。

どの町を車で通ってもよく見かける、この日ならではの光景で、

これを見ると何となく心がなごみます。

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エスプレッソコーヒーの前はドルチェ!

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この中にも、この日のお祝いに欠かせないものがあります。

ピンサというお菓子で、これにもポレンタが使われています。 

皆さんの地方では、どんな美味しい伝統料理がありますか? 

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このページは、adminが2017年11月 7日 19:11に書いたブログ記事です。

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