イタリア便り ~ No.216 おごり ~

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            No.216 おごり

 

先日おじゃましたルイーザさん宅、彼女はちょうど買物から帰って来たばかり。

新鮮なホワイトアスパラガスがドン!とキッチンのカウンターを陣取っていました。

そっか、もうアスパラガスの季節。

その日の夕食は「ウオーヴォ/アスパーラジ」と言っていましたっけ。

子ども達は、大喜び!

ウオーヴォ/アスパーラジは茹でた白アスパラガスと茹で卵を各自皿に取り、

オリーヴオイルと塩胡椒で味付けした、とてもシンプルなヴェネト地方の料理。

調理はいたって簡単ですが、レストランでも提供される立派な一品です。

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写真は、アスパラガスと茹で卵に見立てたケーキ!

 

ところで、最近人に何かおごったことはありますか?

ま、おごるより、おごられる方がいいなあと私は単純に思うのですが、

イタリアではおごる機会がこれまた多いのです。

ということは、おごられる人も多いってこと?

誕生日を迎えた人にプレゼントをあげるのは勿論ですが、

「今日は誕生日だから。」と、

その本人が友人に何かをご馳走するのはよくあることです。

バースデーケーキも、実は本人が用意するってこともしょっちゅう。

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夫の勤め先では、結構頻繁に「おごり」があるそうです。

先月は、同僚が新車を買ったから、とオフィスに持って来たのは、

お菓子屋さんの紙トレーにのった20個のクロワッサン。

しかも町で美味しいと評判のパン屋さんのもの。

その前は、「子どもが生まれたから」と

一口サイズのパスティッチーニを持って出勤した同僚もいたとか。

 

そう言えば、数学の教師をしているアレちゃんは終業式の前日に、

「明日、生徒達にご馳走するピッツェッタ(ピザタイプの小さなパン)

注文しなきゃいけないのよ。」

と足早に通り過ぎて行ったこともありました。

 

ところ変わって、ミラノ郊外に住む友人に会いに行った時のこと。

お茶をしにバールへ入ったところ、そこには友人の友達が偶然居合わせた。

手にはきれいな赤色のコンフェッティを持っていて、初対面の私にも

「よかったら、一つどう?」

と差し出してくれたのです。

今だからコンフェッティと知っているけれど、その頃は何がなんだかわからず、

イタリア語もかなり怪しいレベルだったので、毒でも飲ませられるのか(と、これは冗談!)

思いつつも手をのばして一つ口に入れたら、あらおいしいこと!

アーモンドを砂糖でコーティングしたコンフェッティ、

しかも、その赤色は「卒業」のシンボルカラー、

そう、その彼女は大学を卒業したばかりで友人や知人に

コンフェッティをご馳走していたのでした。

 

「えっ?私注文していないわよ。」と女性客。

するとバールマンのお兄さんが、「あちらのお客様から(おごり)です。」

女性客がカウンターの奥に視線を向けると、ニヒルに笑顔を見せる男性客、、、

こんなシーン、昔テレビドラマで、見たことありませんか?

私はイタリアのバールでこんな経験をしたことはありませんが、

偶然でくわした友人から、エスプレッソコーヒーをご馳走になったり、

アペリティーヴォをおごってもらったりというのは、よくあります。

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イタリアの「おごりの文化」は、一体どのように伝播して今日まで至るのか、

きっと国民性もあるのだろうなあ。

いつかじっくり "調査"せねば!

 

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このページは、adminが2018年3月19日 15:24に書いたブログ記事です。

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