「カタツムリ」と一致するもの

イタリア便り ~ No.157 カタツムリ ~

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        No.157 カタツムリ

 

「チャ~オ、元気?!来月1日から17日までお休みいただくから、宜しくね!」

特別変わったところも無く、とりわけ最先端のスタイルでも無いどこにでもある八百屋さん、

そしてそこの女将さんはいつもニコニコ元気。

この八百屋さん、どの時間帯に行ってもいつもお客さんでごったがえしています。

ふと目にとまった箱買いの地元産のファジョーリ、

アメリカ大陸が発見された後、ヨーロッパに渡ってきたファジョーリ、

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この豆の模様を見ていると何故だかいつも決まって、

虎のシマシマパンツの歌が頭に浮かんできます。

トラットリアへ行くとよく付け合わせとして出てくるこのお豆さんは

脂肪分が少なくたんぱく質を豊富に含んでいます。

箱買いで何と4キロもありました、

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さやをむいてたっぷりと冷凍保存しました。

夢にまで出てきそうな大量の豆です。

まさに豆の衝動買いです(笑)。

値札に "地元産"とあったのでついつい目をそらすことが出来ず、買ってしまったのです。

実はちょっと前に本屋さんのイベントがあり、

そこへスローフード協会 / SlowFood® の創立者である

カルロ ペトリーニ 氏がやって来るというので行って来ました。

その内容を少し思い出してこの衝動買いの行動に至ったという訳です。

 

スローフード協会 / SlowFood ®は、エコロジーでその土地に根ざし地域の伝統と

生物多様性を重んじる生産者またその産物をを尊重し、

全ての人々に「美味しくて無駄の無い、そして適切な」食料を奨励する

世界的組織 : カタツムリのロゴでおなじみです。

ピエモンテ州のブラという町にあります。

この協会、今年で30年を迎えるそうでおめでとうございます!

 

世界規模の大きな組織の舵を取るペトリーニ氏はとてもエネルギッシュです。

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「仕事の途中、無性にあそこの旨いペペロナータが食べたくなってね。

ちょうどその通り道だったからそのトラットリアへ寄ったんですよ。

仕事の旅でヘトヘトに疲れた体を回復する意味でもね。

そこのシェフは友人でもあってねもう随分と御無沙汰してた。

特別立派なレストランじゃなく、普通の。

いつものようにペペロナータを注文してね、ところがどうだい、

それを一口食べた瞬間失望しちゃってね。

昔食べたあのおいしい味とは違う問題外の味だったんだよ。

そのシェフに何か違う味がするけどどうして?と聞いたら、

材料のペペローニ(:イタリアの大きな赤や黄色緑色のピーマン)がもう昔のものとは違うんだよ、

今はオランダ産のを使っててね、これが全部きれいで同じ形、大きさをしてるのさ、と答えてね。

その足で、ブラ方面へ車を走らせあのペペローニが育っていたはずの畑辺りまでやって来ると、

ビニールハウスが目についた。

車から降りてそこで作業をしていた農家の人に聞いたら

「いや~昔作っていたペペローニはもう今は作っていないのさ。

誰もが、オランダ産のどれもキッチリと同じ形のが欲しくてね、

おまけにそっちの方が安いから、と。

じゃあ今は何を栽培しているかってその農家の人に聞いたら、

チューリップの球根と答えたんだ。

しかもそれをオランダに輸出していると、いや~この矛盾さにビックリ仰天したよ!」

という具合。

地球温暖化や後継者不足でイタリアでも農家のひと達の苦労は絶えません。

ペトリーニ氏はわたし達消費者は一体どんな形でこの人達を支えていけるのかとは、

「ひとつ野菜を買い求める時は勿論、家庭で食卓で出てきたもの、

外食先でもそこに出てきた食事の材料一つひとつについて一体何処の誰が作ったんだろう、

本当に安全な食べ物なのか」

とちょっと気をつけてみることから始められるとも語っています。

 

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こちらはとうもろこし畑の放水の季節の真っ盛りです。

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